飾り毛布
飾り毛布(かざりもうふ)とは、青函連絡船をはじめとする客船の寝室において提供されていたサービスのひとつである。備え付けの毛布を独自の技法で折ることにより、松竹梅や桜、初日の出などのさまざまな風物詩や自然等を表現したものである。
1908年(明治41年)の青函連絡船就航より開始された。その後長年にわたり親しまれてきたが、1964年(昭和39年)、青函連絡船の高速化および増便により、折る時間が確保できないなどの理由でサービスが中止される(ただし、1972年頃まで続いていたとの説もある)。 先輩の技を盗んで覚えるという職人芸的な面があり、サービスの中止から数十年が経過し、折り方を覚えている数少ない元乗員も高齢に達しているため、技法の消滅を危ぶむ声もある。
なお、商船三井のにっぽん丸など一部のクルーズ客船には花毛布という名称で、飾り毛布と同様のサービスが行われている船もある。
飾り毛布の種類
季節や船室の雰囲気に応じさまざまなバリエーションがある。
- 菊水
- 松竹梅
- 水芭蕉
- 花
- 梅
- 初日の出
- 蕗
- 日の出
- すずらん
- 双子岩
- 筍
- 稲束
- 扇
- 帆掛け舟
- 灯台
- 朝顔
- 牡丹 他
現存するもの
「函館市青函連絡船記念館摩周丸」に、実際に折られた飾り毛布の見本があり、往時の技を見ることができる。「メモリアルシップ八甲田丸」では、実物ではないが写真が展示されている。